【ジェンスクリプトジャパン、マルチモダリティで細胞・遺伝子治療の開発をEnd to Endでサポート】

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小間番号: B-11

抗体医薬品や細胞治療、遺伝子治療など、『バイオ医薬品』の新薬開発について世間の期待は高まるなか、研究開発のスピード化や製造の安定化は喫緊の課題である。そこで各製薬ならびに関連企業では、基礎研究、非臨床開発、プロセス開発、臨床開発ならびに商用製造までを自社リソースで行うだけでなく、CRO、CDMO企業等の外部サービスの効率的な活用を含めた開発戦略をとるケースが一般的になってきた。

ジェンスクリプトジャパンを含むGenScriptグループでは、「マルチモダリティ」と「End to End」をキーワードに、多様なバイオ医薬品のモダリティに関して、研究開発段階から商用GMP生産までをグループ内で一気通貫に支援できることが強みとなっている。BioJapanでは、近年特に注目されている細胞・遺伝子治療に焦点を当て、各種CDMOサービスならびに今後の生産設備拡張の計画などについて紹介する。

マルチモダリティで細胞・遺伝子治療開発をサポート

ジェンスクリプトジャパンは、米国に拠点をもつGenScriptグループの一つで、日本国内ではライフサイエンス研究の受託サービスを行い、関連会社のGenScript PROBIOはCDMO事業を展開している。

GenScript PROBIOが受託できるモダリティには、抗体医薬品、組換タンパク質医薬品、細胞治療ならびに遺伝子治療がある。

今回のBioJapanで特にアピールしたいのが、細胞治療・遺伝子治療分野のCDMOサービスだ。ベクターとしては、がん免疫療法の一つとして注目されているCAR-T細胞療法で使用されるレンチウイルス、さまざまな遺伝子治療で活用が見込まれているアデノ随伴ウイルス(AAV)についてPre-clinical向け製造、CMCならびに治験、商用の受託製造サービスを有する。

また、DNAワクチンやmRNA医薬、さらにこれらの原材料に位置づけられるプラスミドに関してもPre-clinical向け製造、CMCならびに治験、商用のGMP製造に対応する。特にプラスミドについては豊富な人工遺伝子合成の経験を背景に、高い品質を提供しているという。実際、GenScript PROBIOのプラスミド受託製造は中国市場でトップに位置しており、グローバル市場においてもトップ10以内に入っている。

抗体医薬品においては、モノクローナル抗体、バイスペシフィック抗体、シングルドメイン抗体、といった多様な抗体の開発とGMP製造に対応。顧客からは、たとえばターゲット分子の情報が共有されれば、そこからリード分子創出と最適化、安定発現株構築、CMC
、ならびにGMP製造までをGenScript PROBIOで受託できる、という。

このように多様なモダリティにおいて、End to Endでサービスを提供するのがGenScript PROBIOの特徴である。初期の研究開発であるリード探索や非臨床開発に始まり、特性解析や安定性試験、プロセス開発、CMC、治験用・商用GMP製造までを請け負う。

GMP製造ラインを数年かけて拡張

GerScript PROBIOの技術拠点は、アジアでは中国の南京市と鎮江市、そしてシンガポールにある。ジェンスクリプトジャパンは日本の顧客向けの窓口として機能し、アジア3ヵ所の技術拠点と連携してサービスを提供する。いずれの拠点も日本との時差は1時間なので、時差を気にせずに打合せなどを行えること、また現地には日本語対応可能なスタッフも在籍しており、円滑なコミュニケーションを重視する際にも大きなメリットとなるだろう。

もちろん、欧米にも複数の拠点を有しており、多くのPh.D取得者が科学者として従事しており、世界規模でGenScript PROBIO の技術向上や品質維持に貢献している。

細胞治療や遺伝子治療が注目されている中で、ネックとなっているのがGMP製造に対応する生産設備であり、これらは世界的に需要過多の状況だ。GenScript PROBIO では2023年には鎮江市に商用の製造センターを新設する見込みだ。また、2023年から2025年にかけて中国と米国にて、プラスミドGMP製造の拡張や、GMPプラスミド・ウイルス生産施設の新規建設を予定している。

BioJapanではブース出展だけでなく、セミナーでGenScript  PROBIO のCDMO事業の詳細、特に細胞治療や遺伝子治療をメインに、現状や今後の展開について講演する。製薬企業やバイオ系スタートアップ企業、大学や研究施設に向けて、細胞治療や遺伝子治療の開発や製造を手厚くサポートしたいとしている。

取材・文:GH株式会社 島田

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