【セルトリオン】自社の成長経験に基づいた日韓初の官民連携プログラムの公募を実施中

小間番号: C-34(神戸医療産業都市ブース内)

今回のBioJapanに初出展する韓国のバイオ製薬大手Celltrion(セルトリオン)。わずか5人のスタートアップから世界企業へと成長した同社が今、日本の創薬エコシステムとの共創に本格始動する。ブースやセミナーでは、日本の優れたシーズを世界へ導く同社のオープンイノベーション戦略や、神戸医療産業都市(KBIC)との連携による日韓初の官民オープンイノベーション「KBIC・セルトリオン グローバル・スケールアップ・プログラム」を紹介する。

自らの経験に基づいたオープンイノベーション戦略

セルトリオンは2002年、社員わずか5人のスタートアップとして創業した。その後、世界初の抗体バイオシミラー承認を経て急速に成長を遂げ、現在は11のバイオシミラー製品を世界各国で展開している。研究開発から臨床試験、許認可、生産、グローバル流通までを自社で一貫して担い、2025年には売上高約4400億円を達成。2040年までに40製品の承認取得を目指すなど、今やグローバルバイオ製薬市場を牽引する存在となっている。

現在、社員数は3,600人を超えるが、単なる企業規模の拡大にとどまらず、創薬業界全体の成長を目指したオープンイノベーション戦略にも取り組んでいる。

同社が掲げるオープンイノベーション戦略は、他社の買収・吸収合併ではなく、20年以上にわたり蓄積したR&D, CMC、臨床/薬事や生産/流通ノウハウを共有し、共に持続可能なエコシステムを育てる「アンカー企業」としての役割を果たすことである。自らがスタートアップから大企業へと成長したからこそ、スタートアップが直面する「死の谷」や技術商業化の難しさを誰よりも熟知しており、実践的なサポートを行っていく構えだ。

日韓初の官民連携「KBIC・セルトリオン グローバル・スケールアップ・プログラム」

日本の優れたシーズを最速でグローバル市場へ届けるために始動したのが、神戸医療産業都市(KBIC)とセルトリオンが共同企画する「KBIC・セルトリオン グローバル・スケールアップ・プログラム」だ。韓国企業が日本の公的機関と共同で推進する初の官民連携型オープンイノベーションであり、「日本のサイエンス」と「韓国の事業化力」の強力なシナジー創出を目指す。

「日本のライフサイエンス分野は世界最高水準の基礎研究力と質の高い創薬シーズを有している」と、セルトリオンは高く評価している。しかしその一方で、自力で「死の谷」を越え、グローバル商業化に成功したスタートアップの事例が少ないという実情もある。

初期の研究成果をいかに事業化へ結びつけ、スピーディーに臨床・市場展開へ乗せるか。このノウハウと実行力の不足が、日本の創薬スタートアップにおける構造的な課題であり、そこに韓国の強みである高い事業化力とグローバル展開の知見を組み合わせたいというのが同社の考えだ。

本プログラムは日本全国の創薬スタートアップを対象とし、アンチエイジング(抗老化研究)、抗体技術、ペプチド、低分子、AI・橋渡し研究モデルなどの領域を中心に募集を行う。2026年10月から12月まで公募を実施し、審査を経て2027年3月までに2社を選定。同年4月から1年間にわたり、個別の育成支援を提供する。

最大の特長は、実践的な伴走体制にある。KBICによる特許・薬事・ビジネス戦略などの専門家アドバイザリーに加え、セルトリオンからは開発課題の抽出やデータ検証を通じて技術の高度化をする。さらに、韓国のVCや投資機関との1on1ミーティング等を通じて資金調達を促し、技術の可能性を確実な事業成果へ導くための支援も行う。

ブースおよびセミナーでプログラムの詳細を解説

BioJapanではKBICブース内に出展スペースを持つ予定だ。プログラム担当者と直接対話し、技術課題や連携の可能性について個別に相談できる貴重な場となる。

さらに10月8日(木)にはKBICとセルトリオン共催のランチョンセミナーを開催予定。日韓のバイオクラスター、産業界、投資家など、日韓ライフサイエンスエコシステム全体のキープレーヤーが集まり、オープンイノベーションの成功事例やアンチエイジングなどのグローバル投資トレンドが共有される。

グローバル展開や資金調達を目指す創薬スタートアップや研究者にとって、ブースおよびセミナーへの訪問は、次の成長ステージへの足がかりとなるだろう。

【企業・団体名】Celltrion
【URL】https://www.celltrionhealthcare.jp/
【展示会】BioJapan
【小間番号】C-34(神戸医療産業都市ブース内)
【スポンサーセミナー】10月8日(木)11:30 ~ 12:30 F201「A Japan-Korea Open Innovation Pathway to Commercialization - The Future of Anti-Aging Biotech」

取材・文:GH株式会社 島田

来場登録はこちら(無料)